下記の日程でドイツ語教育研究会第126回例会を開催いたします.
今回も非常に興味深い報告があり,活発なディスカッションが楽しみです.
みなさまお誘いあわせの上,ご参集ください.
また,まわりの研究者・院生の方々にお知らせくださいますよう,どうぞよろしくお願いいたします.
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日本独文学会関東支部主催・日本独文学会ドイツ語教育部会協賛
ドイツ語教育研究会第126回例会
1. 日時:2013年1月25日(金)18:30~20:30
2. 場所:東京ゲーテ・インスティトゥート(207教室)
3. 内容
1) フリートーキング:今年度・来年度の授業について意見交換をしましょう!
2) 報告:日本人ドイツ語学習者によるドイツ語テクストの読み―重要度判定課題と要約課題から観察できるテクストへの積極的関与―
報告者:西出佳詩子(中央大学大学院文学研究科独文学専攻博士課程)
本発表では日本人ドイツ語学習者によるドイツ語テクストの読みに注目し,(1)テクスト内容を理解する上で重要な情報の判断,(2)受容したテクスト内容の産出、すなわち情報の再構築の仕方について,重要度判定課題と要約課題を用いて行ったパイロット調査をとりあげる。調査には,ドイツ語の読む力に関してヨーロッパ言語共通参照枠のB1レベル以上の日本人大学生・大学院生とドイツ語母語話者の協力を得た。400語程度のドイツ語テクストを読んだ後,テクストの各センテンスの重要度を判定し,理解した内容を要約文の形で産出してもらった。その結果,文章理解の上ではとりわけテクストの階層性を示す言語標識や論理展開に注目していることがわかった。要約課題からは文字数の制約上、情報の取捨選択が多様に行われていた。また,要約文を部分ごとに区切ってみていくと,場所ごとに情報の再構成の仕方に特徴がみられた。読み手がどのようにテクストのミクロ構造だけでなくマクロ構造も構築しようとしたのか,2つの課題の結果を総合的に考察してみたい。
テクストの読解については,とりわけ英語の読解指導や日本語教育の分野ではこれまで多くなされてきたが,ドイツ語の場合はまだ決して多いとはいえないのではないだろうか。読解手法の研究、指導方法についても参加者とともに意見交換する場としたい。
4. 問い合わせ先:ドイツ語教育研究会事務局 akd@jgg-kantou.org(@を半角にしてお送りください)
ご参加につきましては,特にご連絡頂く必要はございません.お気軽に足をお運びください.
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