新学習指導要領に適したドイツ語授業案

発表者
吉村 創
日時:
2017年11月11日
場所:
慶應義塾大学日吉キャンパス

発表要旨:
平成34年度から実施予定である高等学校新学習指導要領によると、外国語教育において「知識・技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の三つの資質・能力の育成が目標とされる。また、それらの目標は「聞くこと」「読むこと」「話すこと(やり取り)」「話すこと(発表)」「書くこと」の五つの領域において示される(中央教育審議会2016)。この目標を果たす授業案として本発表では、ドイツ語母語話者をはじめとする聴衆に向けて口頭で学校紹介をし、質疑応答を行う授業計画を提案する。この授業では、語彙や表現を集めるためにモデルとなるドイツ語文章を「読み」、学校紹介文を「書き」、聴衆に向けて発表し(話す(発表))、質疑応答を行い(話す(やり取り)、聞く)、ルーブリック(国際文化フォーラム2013:68ff.)による評価を行う。この授業計画では新学習指導要領で示された五つの領域すべてを扱うことができ、また聴衆に配慮した発表や、発表者とは異なる文化背景をもつ聴衆の考え方を考慮した質疑応答をとおして、上記三つの資質・能力、とくに「学びに向かう力・人間性等」の資質を測り、外国語を使ってコミュニケーションを図ろうとする積極的態度や意欲を評価することができる。 参考文献: 国際文化フォーラム(2013):外国語学習のめやす. 中央教育審議会(2016):幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について.